遺品整理を進めるなかで、写真や手紙、人形、神棚などを「そのまま捨てるのは気が引ける」と感じることがあります。そのような品を手放す方法の一つが、遺品供養やお焚き上げです。
ただし、すべての遺品を供養する必要があるわけではなく、品物によってはお焚き上げできないものもあります。この記事では、遺品供養・お焚き上げの意味や供養されることが多い品物、依頼先、料金相場、処分時の注意点を解説します。
Contentsこの記事でわかること
- 🔥 遺品供養・お焚き上げの意味
- 📷 供養した方がよいとされる遺品
- ⛩️ 寺社・遺品整理業者などの依頼先
- 📦 郵送で供養を依頼する方法
- 💰 お焚き上げ・遺品供養の料金相場
- ⚠️ お焚き上げできない品物と注意点
お焚き上げ・遺品供養とは

お焚き上げ・遺品供養とは、故人が大切にしていた品物や、そのまま処分することに抵抗を感じる遺品を、寺院や神社などで供養してから手放す方法です。
遺品整理では、写真や手紙、人形、神棚などについて「普通のごみとして捨ててよいのか」と迷うことがあります。こうした品を無理に処分せず、気持ちの区切りをつける方法の一つとして供養を選ぶことがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 遺品供養 | 故人の遺品に対して供養を行う |
| お焚き上げ | 供養した品物を焼却して手放す方法 |
| 主な対象 | 写真・手紙・人形・神棚など |
| 主な依頼先 | 寺院・神社・遺品整理業者など |
遺品供養とは
遺品供養は、故人が残した品物に対して感謝や供養の気持ちを込め、僧侶などに読経してもらう方法です。
すべての遺品に必要な手続きではありませんが、思い入れが強い品や、そのまま処分することに抵抗がある品を手放す際に選ばれることがあります。
供養方法には、品物を個別に供養する方法のほか、複数の遺品をまとめて供養する「合同供養」もあります。
お焚き上げとは
お焚き上げは、品物を供養したうえで焼却する方法です。
写真や手紙、人形、お守りなど、思い出や気持ちが込められていると感じる品を手放す際に利用されます。
ただし、どのような物でも燃やせるわけではありません。素材や大きさによってはお焚き上げできず、供養のみ行って別の方法で処分する場合もあります。
そのため、依頼前に対象品目を確認しておくことが大切です。
遺品供養とお焚き上げの違い
遺品供養とお焚き上げは同じ意味で使われることもありますが、厳密には少し異なります。
遺品供養は「故人の遺品を供養すること」そのものを指し、お焚き上げは供養後に品物を焼却して手放す方法の一つです。
つまり、供養した遺品を必ずお焚き上げする必要はありません。
素材などの理由で焼却できない場合は、供養を行ったあとに適切な方法で処分するケースもあります。
また、遺品供養やお焚き上げを行わなかったからといって、必ず問題が起こるわけではありません。遺族が納得して手放せるかどうかを基準に判断するとよいでしょう。
ポイント
遺品供養は故人の遺品を供養すること、お焚き上げは供養した品を焼却して手放す方法の一つです。すべての遺品に必要なものではなく、遺族が気持ちを整理して手放したい品を中心に検討しましょう。
供養した方がよいとされる品物

遺品供養やお焚き上げをする品物に明確な決まりはありません。基本的には、故人との思い出が強く、そのまま捨てることに抵抗を感じるものを中心に検討します。
写真や手紙、人形、神棚などは供養されることが多い品ですが、必ず供養しなければならないわけではありません。遺族の気持ちや品物の状態を踏まえて判断しましょう。
| 品物 | 供養を検討する理由 |
|---|---|
| 写真・日記・手紙 | 故人の思い出や個人的な記録が残っている |
| 人形・ぬいぐるみ | 長く大切にしていた場合がある |
| 神棚・仏壇 | 宗教的な意味を持つ場合がある |
| 愛用品 | 故人への思い入れが強い場合がある |
写真・日記・手紙
写真や日記、手紙は、故人との思い出が残る代表的な遺品です。
特に家族写真や故人が書いた手紙などは、一般ごみとして処分することに抵抗を感じる人も少なくありません。その場合は、必要なものを家族で保管したうえで、残ったものを供養してから手放す方法があります。
ただし、写真や日記には個人情報が含まれている場合があります。供養へ出す前に中身を確認し、相続手続きなどに必要な書類が混ざっていないかも確認しましょう。
人形・ぬいぐるみ
日本人形や雛人形、ぬいぐるみなども、お焚き上げや供養を選ぶことが多い品です。
長年飾っていたものや故人が大切にしていたものは、「そのまま捨てにくい」と感じることがあります。そのような場合は、人形供養に対応する寺院・神社などへ依頼する方法があります。
ただし、ケースや台座、金属製の装飾品などは一緒に受け付けてもらえない場合があります。供養先によって対象品が異なるため、事前に確認しておきましょう。
神棚・仏壇などの宗教的な品
神棚や仏壇、位牌、お札、お守りなど、宗教的な意味を持つ品については、寺院や神社へ相談してから処分すると安心です。
特に仏壇は、宗派や家庭の考え方によって、処分前に閉眼供養などを行う場合があります。神棚やお札についても、神社でお焚き上げを受け付けていることがあります。
一方で、寺院と神社では受け付ける品物が異なることがあります。仏壇や位牌は寺院、神棚やお札・お守りは神社など、品物に合った依頼先を確認しましょう。
また、大型の仏壇や神棚は、そのまま焼却できない場合があります。供養のみ行い、本体は専門業者などが別の方法で処分するケースもあります。
ポイント
写真や手紙、人形、神棚などは供養されることが多い遺品ですが、必ず供養する必要があるわけではありません。故人への思い入れや遺族の気持ちを基準にし、宗教的な品は寺院・神社などへ処分方法を確認しましょう。
依頼先(寺社・遺品整理業者・郵送供養)

遺品供養やお焚き上げは、寺院・神社へ直接依頼するほか、遺品整理業者や郵送供養サービスを利用する方法があります。
どこへ依頼するかによって、対応できる品物や供養方法、費用が異なるため、供養したい品物の種類と量に合わせて依頼先を選ぶことが大切です。
| 依頼先 | 向いているケース |
|---|---|
| 寺院・神社 | 宗教的な品や少量の遺品を供養したい |
| 遺品整理業者 | 片付けと供養をまとめて依頼したい |
| 郵送供養 | 遠方から少量の品を送りたい |
寺院・神社へ依頼する
寺院や神社では、写真や人形、位牌、お札、お守りなどの供養やお焚き上げを受け付けていることがあります。
ただし、すべての寺社が遺品供養に対応しているわけではありません。また、寺院と神社では受け付ける品物が異なることがあります。
依頼前には、
- 対応している品物
- 持ち込み可能な日時
- 供養のみか、お焚き上げまで行うか
- 料金や志納金
- 大型の品に対応できるか
を確認しておきましょう。
仏壇や位牌など宗教的な意味が強いものは、宗派によって供養方法が異なる場合もあります。判断に迷う場合は、菩提寺などへ相談すると進めやすくなります。
遺品整理業者へ依頼する
遺品整理とあわせて供養を行いたい場合は、遺品整理業者へ依頼する方法があります。
業者によっては、寺院などと連携し、遺品の合同供養や個別供養に対応しています。
特に、
- 遺品の量が多い
- 家具や家電もまとめて処分したい
- 自分で寺社へ運ぶのが難しい
- 仕分けから供養までまとめて任せたい
といった場合に利用しやすい方法です。
ただし、供養が基本料金に含まれているのか、別料金になるのかは業者によって異なります。見積もり時に供養方法と料金を確認しておきましょう。
郵送供養を利用する
近くに供養を依頼できる寺社がない場合や、遠方に住んでいる場合は、郵送で遺品を送って供養してもらう方法もあります。
写真や手紙、人形、お守りなど、比較的小さな品物で利用しやすい方法です。
一般的には、指定された箱や袋に遺品を入れて送り、到着後に合同供養やお焚き上げを行ってもらいます。
ただし、
- ガラス製品
- 金属製品
- 電化製品
- 大型家具
- 危険物
などは郵送供養の対象外になる場合があります。
また、供養後に品物を返却できないサービスも多いため、必要な写真や手紙が混ざっていないか確認してから発送しましょう。
ポイント
遺品供養は、寺院・神社、遺品整理業者、郵送供養などへ依頼できます。供養したい品物の種類や量、持ち込みできるかどうかを確認し、対応範囲と料金を比較して選びましょう。
料金相場

遺品供養やお焚き上げの料金は、依頼先や品物の種類、量、供養方法によって異なります。少量の写真や手紙であれば数千円程度から利用できる場合がありますが、人形や仏壇など大きな品物、個別供養を依頼する場合は数万円程度になることもあります。
料金だけでなく、供養料に何が含まれているのかを確認して比較することが大切です。
| 依頼方法 | 料金の目安 |
|---|---|
| 寺院・神社への持ち込み | 数千円〜 |
| 郵送供養 | 数千円〜1万円程度 |
| 人形などの供養 | 数千円〜数万円程度 |
| 仏壇など大型品の供養 | 1万円〜数万円程度 |
| 遺品整理業者への依頼 | 供養方法・量によって異なる |
寺院や神社では、明確な料金ではなく「供養料」「志納金」として案内されている場合があります。また、合同供養と個別供養では料金が異なり、一人ひとりの遺品を個別に供養する方が高くなる傾向があります。
郵送供養は、箱の大きさや品物の量によって料金が設定されていることがあります。少量の写真や手紙、人形などを遠方から依頼したい場合に利用しやすい方法です。ただし、送料が供養料金とは別に必要になる場合もあります。
遺品整理業者へ依頼する場合は、遺品整理の基本料金に合同供養が含まれているケースと、オプション料金として追加されるケースがあります。そのため、見積もりでは「供養料込み」と記載されているか確認しましょう。
また、仏壇や大型の人形ケースなどは、供養だけでなく搬出や処分にも費用がかかる場合があります。金額を比較するときは、
- 供養料
- お焚き上げ料金
- 送料
- 搬出費
- 処分費
- 個別供養の追加料金
まで確認すると、最終的な費用を把握しやすくなります。
料金相場には幅があるため、「一律○円」と考えるのではなく、供養したい品物の種類と量を伝えて事前に確認することが重要です。
ポイント
遺品供養・お焚き上げは、少量なら数千円程度から依頼できる場合がありますが、品物の量や大きさ、個別供養の有無によって数万円になることもあります。料金に供養・送料・処分などのどこまでが含まれるか確認しましょう。
お焚き上げできない品物・注意点

遺品供養やお焚き上げは多くの品物に対応できますが、**素材や大きさ、安全面の理由から焼却できないものもあります。**供養できる品物と、実際にお焚き上げできる品物は必ずしも同じではないため、依頼前に確認しておくことが大切です。
| お焚き上げが難しいもの | 主な理由 |
|---|---|
| 金属製品 | 焼却できないため |
| ガラス・陶器 | 破損や安全上の問題があるため |
| 家電・電池入り製品 | 発火や有害物質の問題があるため |
| 大型家具 | 大きさや処理設備の制限があるため |
| 危険物・スプレー缶 | 爆発や火災の危険があるため |
燃やせない素材は対象外になることがある
金属、ガラス、陶器、プラスチックを多く含む品物は、そのままお焚き上げできない場合があります。
たとえば、人形本体は供養できても、ガラスケースや金属製の台座は別処分になることがあります。写真立てや時計なども、供養だけ行い、品物自体は通常の方法で処分するケースがあります。
そのため、供養を依頼するときは「品物全体を引き取ってもらえるのか」「一部を外す必要があるのか」を確認しましょう。
家電や電池入り製品は注意する
時計、電子機器、電池入りのおもちゃなどは、発火や破裂の危険があるため、お焚き上げを受け付けてもらえないことがあります。
供養したい場合は、電池を取り外したうえで対応可能か確認するか、供養だけ依頼して本体は別の方法で処分します。
特にリチウムイオン電池を使用する製品は、一般ごみに混ぜると火災につながるおそれがあるため、自治体などのルールに従って処分する必要があります。
大型の仏壇や家具はそのまま燃やせない場合がある
仏壇や大型家具などは、サイズの問題でそのままお焚き上げできないことがあります。
この場合は、
- 供養のみ行う
- 搬出後に解体する
- 適切な処分方法で処理する
といった流れになります。
大型品は供養料とは別に搬出費や処分費がかかる場合もあるため、見積もり時に確認しておきましょう。
必要な物を誤って供養に出さない
一度お焚き上げした品物は元に戻せません。写真や手紙、書類などをまとめて出す場合は、必要なものが混ざっていないか事前に確認しましょう。
特に、
- 相続手続きに必要な書類
- 通帳や契約書
- 保険関係の書類
- 家族が残したい写真
- 貴金属や現金
などが紛れていないか確認することが重要です。
遺品整理の途中で供養品をまとめる場合は、「供養」「保管」「売却」「処分」のように分けておくと、誤って手放すリスクを減らせます。
ポイント
お焚き上げは、金属・ガラス・家電・大型家具など対応できない品物があります。供養だけ可能な場合もあるため、依頼前に対象品と処分方法を確認し、必要な書類や貴重品が混ざっていないかもチェックしましょう。
よくある質問
まとめ
遺品供養やお焚き上げは、故人の思い出が残る品を気持ちよく手放すための方法の一つです。写真や手紙、人形、神棚などが対象になることが多いですが、すべての遺品に必要なわけではありません。
寺社や遺品整理業者、郵送供養などから依頼先を選び、対応品目や料金を事前に確認しましょう。金属や家電などお焚き上げできない物もあるため、供養と処分方法を分けて考えることが大切です。
遺品整理でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

